思考と欲望の狭間

Twitterじゃできないような頭の整理や日常のことを

初高座を終え

 先日、所属する落語研究会での初高座を終えた。高校の時に所属していた落語研究会で落語をできなかった悔しさから、大学では絶対落語をやってやろうという思いで入学以前より先輩と連絡を取り、入学式が終わるとすぐ部室に直行した。どうやらその姿勢に先輩方はドン引きしたようだが、最初はそれぐらい威勢があってもいいのではないかなと思う。

 

 新入生寄席の1ヶ月前、初めての稽古会ではテンパりすぎて自分でも何を言っているか分からなかった。まだ噺を覚えたてであったことと、たくさんの先輩と同級生が全員こちらを見ていることのプレッシャーによるものだった。初めてだったから仕方がなかったのかもしれないが、共に演った同級生たちが自分と違って安定した演技を行い、笑いを生んでいたことに焦りを覚えた。だからこそ先輩や同級生がくれたアドバイスを受け止め、なんとか工夫しようと思い、稽古会が行われるたびに前週のものよりも面白くしようと心がけた。その過程で余裕が生まれていったと思う。

 

  元来、本番で一番緊張しないという性格からか、本番で一番安定した思い通りのものができたという実感はあった。場の空気のせいもあってか、大きな笑いを生むことはできなかった。しかし自分の思い通りに演じることができ、狙ったところで小さくとも笑いが取れた時の感覚は、興奮に近い快感で、あれこそがまさに「アドレナリンが出ている状態」だったのかもしれないと今では思う。

 

  本番ではある程度の達成感を得ることができたが、未だ課題は多い。自分含め寄席全体の空気をもっと着実に作らなければいけないし、個人的にも、言葉の間違いや滑舌の悪さなどの問題もある。自己満足の落語にならないためにも、もっと精進していくつもりだ。